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2つの安全安心

2013.02.07 21:43|
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農業と環境と食について。
一口に農業と言っても、その内容は様々で、農家さんそれぞれによって栽培方法が異なります。



○慣行栽培 → 一般的に行われている生産方法。JAS規定のもと農薬、化学肥料、除草剤、堆肥 などを100%使用し畑の土そのものを人間の技術によってつくり、薬によって病気や虫を予防し管理し生産する。

○特別栽培 → JAS規定に基づいて、農薬などの使用を慣行栽培の50%以下以内に抑え栽培管理していきます。

○ECO栽培  →各都道府県や農業団体などが独自に設定している条件を満たした栽培のことです。
農薬、化学肥料等は慣行の50%以下の使用が認められている。


○有機栽培 → 化学的に合成された肥料や農薬を使用しないこと、並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り減した生産の方法を用いて行われる農業


○水耕栽培 → 土を使わないで、植物の根を水に浸すような装置で栽培する方法。作物に必要な栄養分は水に溶かして与え室内で栽培管理していきます。


○自然栽培 → 自然の力のみで栽培します。肥料も農薬も使用しません。自然あるがままの栽培方法です。

のように様々です。


農業はその国の食を生産するという大切な産業でありますが、同時に、自然環境と密接な関係にあります。
僕たちが毎日口にしている野菜たちは、僕らの国、日本の土、環境で育ち、収穫されそれぞれの食卓に並びます。


農水省が定めるきっちり細かい規定で守られている食べもの。


安全で安心。

さまざまな環境破壊や、環境汚染が問題とされる今の時代、各農家さんは国の規定の中、独自の方法で様々な試行錯誤を繰り返し、より良い食卓を想像しています。

自然環境と密接な関係にある仕事だからこそ感じられる責任感だと僕はおもっています。
それが生産者の意識です。と僕は学んできました。


そして、生産者となれば、安定的に企業等々に野菜を一年中お届けしなくてはなりません。
なので、分かりやすい所で言えば気温の低い時期はビニールハウス(温室)の中で作物を栽培し収穫、出荷しています。
他にも、温度を上げるために様々な施設や、機械や、技術があります。
すべてこの日本に安定的に食を供給していくためです。


安定的に食を生産するという流れのなかで生まれた、栽培方法(農法)・企画サイズ・設備・化成肥料・農薬・機械は現在日本の農業の主流です。


安定的で安全安心を踏まえた上で、少し話が変わっていきますが、ぼくが農家巡りの旅で、とある慣行栽培の農家さん(60代)から聞いた話にこんな言葉があります。

「人体的に農薬の被害を一番受けているのは、その農薬を散布しているの農家自身だ」

「だが、もし農薬を撒いていなければ、毎年病害虫や雑草に悩まされ、企画サイズに乗っかる作物を収穫することが出来ず、自分の家族を苦しめることになってしまう」

と、自身も体調を悪くした経験を交えて聞かせて頂きました。


実際に僕も、慣行栽培農家さんで1年程仕事をさせて頂、農薬散布の補助や化成肥料を畑に撒く作業をやっていましたが、それらの臭いはツンと鼻にかかる臭いで、皮膚に付着すれば痒みが生じ、湿疹がでます。
酷いときは頭痛や、目のかゆみ、くしゃみ、咳といった症状があるほどです。

確かにこれを毎年毎年続けていれば人体と自然環境に何らかの影響がでるのも当たり前だなと。
そう思いました。

でも、そうでもしないと安定的に食を生産することができず、家族や、日本の食卓を苦しめることになる。

と、慣行栽培農家さんは言います。

現在、日本国内で使用が許可されている農薬の数々は、昔、扱われていた物よりだいぶ弱いもので、より安全になっていると聞きましたが、それでも、先ほど書いたような症状がでることがあります。


安全安心というよりも命がけだなと。そんな風に思いました。




そして、その様々な栽培方法の中で、なぜか究極と呼ばれる栽培方法が自然栽培です。
肥料を与えず、農薬も撒かず、畑も耕さない。その土地あるがままの自然の力を十分に発揮させ、作物を収穫していきます。なので、作物の成長の妨げになるとされる雑草や虫を殺しません。

慣行農法(一般的農法)では畑に除草剤を散布し、邪魔とされる雑草を枯らしたり、生えてこなくさせたりしているのですが、自然農法ではその土地の自然環境が破壊されると一切使用しません。



こちらにもこんな話があります。



畑の雑草が邪魔だから除草剤を撒く。
するとその数年後に、その除草剤じゃ枯らすことの出来ない高い免疫力をもったスーパー雑草が突然畑に現れる。
その翌年に人間が、そのスーパー雑草を枯らすための新しい除草剤を開発し、畑に散布する。
するとその数年後にはまたその除草剤じゃ枯らすことのできないスペシャル雑草が生えてくる。
その翌年に人間が、そのスペシャル雑草を枯らすために新しい除草剤を開発し、畑に散布する。
するとその数年後にはまた・・・・・・。

終わらないイタチゴッコノの末、先にいなくなるのは、はたして雑草でしょうか?人間でしょう?



と、自然栽培の美味しいりんごが奇跡を生んだ青森の農家さんの言葉です。


自然の摂理に従って作物を栽培していく。
素晴らしい農法だなと僕は心から思っています。
野菜だって、雑草と同じ植物で、虫だって自然の中で大きな役割をもっています。

殺さず活かす。

100%その土地の自然の力のみで育った野菜です。


毎年毎年、農薬や化成肥料にかかっているコストも大きく下がり、それぞれの畑から出て行く産業廃棄物をも抑えられます。

今までそれらに掛かっていた労力もだいぶ減ります。


だけど、、だけどです。
安定的ではない。企画サイズに乗っからない。オーガニックは単価が高い。
今の日本の環境や、食の事情では100%自然栽培は無理だとそんな言葉まででています。

畑に、野菜に必要な栄養素、窒素・リン酸・カリ等々の肥料を均等に撒かないので、植えつけた苗が形や大きさを足並み揃えて成長してくれないんです。
一年や二年そこらじゃ満足な収入をまったく得られません。

これは、僕個人的な認識ですが・・・なので、オーガニックと、自然環境のなかで育つ野菜として価値がつき単価も上げざるを得ない。
なんでも天然とされるものは、今の時代貴重でそれなりの価値がつき、高価なものとされます。
それと同じでしょうか。


次に、今の環境や食の事情とは・・・
例えば、無農薬栽培の畑の横に、慣行栽培の畑があれば、その畑で撒く農薬は霧状に大量噴出していますので、必ず風にのってその横の無農薬栽培の畑に飛んできてしまいます。
ちょっとでも野菜に農薬がかかり、その野菜から農薬反応がでてしまえば、自然栽培や無農薬野菜としては扱われず、破棄されてしまうといった大きなリスクも抱えております。


これもまた日本の食の安全安心を守る為の規定です。


なので、大量生産大量出荷の高度成長期以降、自然栽培を始め、なかなか無農薬や無化学肥料栽培は日本の農業の主流として浸透せず、その姿を消されてしまいました。
僕は、これからの日本の農業の未来に無農薬であることは絶対的に必要なことだとおもっていて、有機栽培、自然栽培といった農法が今以上にもっともっと広がればいいなとおもっています。


現在、農薬・化学肥料を使用しての安全安心もあれば、少しでも農薬が付着してはいけない安全安心もあります。


なるべく自然なものを食卓へ。


様々な栽培方法が人体と環境に与える影響を考え、勉強し、実践し、前進し続ける日本の農業は今後の未来に大きな影響を与える仕事です。


そして、ぼくらの命すべては自然からの恩恵で保たれています。


畑からも、各家庭の食卓からも、自然を広げていければ、いまよりもっといい日本を環境として未来に残せる、繋げられると信じております。


どうか日本の農業への応援よろしくお願いいたします。



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プロフィール

亮 RYO 

Author:亮 RYO 
2009年の退職を期に2013年までの4年の間 自転車で日本を旅しながら農業やアウトドアを中心とした日々を過ごす。
貴重な資源を循環させ、自然と共存していくことが大切。
農薬や化学肥料に頼らず、自然の力で育つ農作物や、土に還る素材を使用しての作品作りで未来へのおもいやり。


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